
道展会員(日本画)であった故白崎幸子氏の作品集です。派手なことを避け、人を煩わすことを好まない繊細なお人柄でした。ご自身の命の行方を察してか、死の直前に道展を退会され故人として展示されることはありませんでした。絵描きなんて様様にして「どうだ俺の作品は」ぐらいの図々しさを兼ね備えているものですが、ご自身の決断とその生きざまに感動を覚えたことがまだ記憶に新しいです。
同じ道展会員の岡さんに「北口さん、森田えり子好きでしたよね」と言って画集を頂いたことがありました。この作品集の追悼文を読んでわかりましたが、それは氏が長年集められていた蔵書で、これからの人たちへの心遣いだったようです。
この「白崎幸子作品集」は私にとってとても意味のあるものとなりました。こころよりご冥福をお祈りいたします。そしてありがとうございました。





